ブレスコントロールでビューティフルライフを!!
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アメリカではホワイトニングがブレークして、現在のトレンドは口臭予防にシフトしています。日本でも最近、パンドラの箱を開けるがごとく、口臭予防や口臭治療に歯科医が取り組み始めました。
日本の文化には「臭いものにはフタ」みたいな空気感があって、歯科医も患者様に、「口臭がありますね。」とは、言いにくいものです。本来なら、麻薬犬みたいに鼻を利かせて、問題を解決しなければなりません。しかし、デリケートな問題ですし、もう一方で、口臭予防や口臭治療は、健康保険の適応外なので、取り組む歯科医が非常に少ないのが実情です。
口臭や体臭を本人が客観的に評価することはできないので、口臭測定器を導入いたしました。検査の結果、正常範囲であれば、ご安心を手に入れられます。もし、問題がみつかれば、分析結果に応じて、治療を開始しましょう。
パンドラの箱を開け、臭いの原因を解き放ち、爽やかな息を手に入れてください。私達は口臭ゼロを目標に努力します。 |
口臭治療は、口腔内の状況に応じて、パーソナルメニューで行います
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唾液には口腔内をきれいにする「自浄作用」があります。唾液の分泌量が低下すると菌が増殖し、口臭を起こしやすい状態となります。 口臭の原因の80%はお口の中の疾患と言われており、歯科医院での予防が可能です。はじめに、口腔内の検査、口臭測定器で呼気分析を行い、ケアプランをご説明の上、必要な処置とカウンセリングを行います。 |
口臭は大きく分けて自臭症と他臭症があります
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自臭症(思い込みによる口臭で、実際の口臭は生理的に正常範囲) |
ウェバー・ヘッヒナーの法則
口臭の原因(細菌)を90%除去できても、本人は10%程しか除去できていないと感じてしまう生理的現象です。実際には口臭はなくなっている(他人が感じられないくらいの口臭)にもかかわらず、本人は、ほとんど口臭が改善していないと思い込んでしまいます。
<< 対処方法 >>
自臭症の方の唾液の量を計測すると極めて少ない方がほとんどです。そのため自浄作用が低下し口臭が発生しやすくなります。水の補給をまめに行うことが大切です。ネバネバ唾液は自浄作用も弱く、水分の補給により、サラサラ唾液にしましょう。 |
他臭症(強い口臭を自覚できない症状で治療が必要です。) |
口臭を引き起こす原因が連続して起こっていると、臭覚は麻痺してしまい、まったく臭いを感じなくなります。お酒を呑んだり、にんにくを食べた時に臭いを自覚できないのはこの為です。
<< 対処方法 >>
口臭予防は、原則的に虫歯、歯周病の予防法に準じます。食事の前の歯ブラシが効果的です。 朝食は果物を中心に咀嚼回数をなるべく多くします。食後はコンクールFでうがいをします。その後、 ハイザックでうがいをします。虫歯リスクの高い方は、MIペーストを塗布してください。 |
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口臭の原因
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◆ 口臭の原因は口腔内の揮発性硫黄化合物 (VSC) |
揮発性硫黄化合物(VSC)は口臭の原因となるだけではなくそれ自体が生体毒性を有し、歯周組織にダメージを与える作用(コラーゲンの合成阻害など)があります。VSCは健康な人にとっても歯周病を誘発する因子となります。口腔内で発生するVSCは主に3種類あります。
- 硫化水素・・・最も多く検出され、生理的口臭の原因となります。
- メチルメルカプタン・・・歯周病により大量に発生します。
- ジメチルサルファイド・・歯周病が進行するとともに量が増していきます。
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◆ その他全身疾患が起因する口臭 |
- アセトン・・・糖尿病 ケトン体が呼気中に排泄されて、甘酸っぱい糖尿病独特の口臭が出ます。
- アンモニア・・・肝機能障害、腎機能障害
- ジメチルアミン・・・腎機能障害(さかなの腐ったようなにおい)
- トリメチルアミン・・・腎機能障害(さかなの腐ったようなにおい)
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舌の奥の部位にできた舌苔が最も多くのVSCを作ります。従来、歯周病による口臭の原因が歯周ポケットから起こっているものと信じられていましたが、主な発生源が舌苔であることが明らかにされました。口臭をなくすには舌苔を清掃することが最も効果的です。 |
口臭は主に3種類に分類されます
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1. 生理的口臭 |
口臭の70%は、舌や歯の汚れと細菌が産生する成分による口臭です
- @ 起床時口臭・・・
- 唾液の分泌が抑えられ、口の中が乾き細菌の増殖によるもの。
- A 空腹時口臭・・・
- 血液中の代謝産物の影響と口腔内の生理的な機能低下によるもの。
- B 緊張時口臭・・・
- 不安や緊張のため唾液の分泌の低下によるもの。
- C 妊娠・思春期口臭・・・
- 血液中のホルモンの変化や代謝が関係して起こります。
- D 月経時口臭・・・
- 生理の時に精神的不調、体調不良から起こります。
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2. 病的口臭 |
- @ 歯垢・歯石による口臭・・・
- 歯垢の70%は細菌です。
- A 虫歯による口臭・・・
- 虫歯の穴は嫌気性菌だらけです。
- B 歯周病による口臭・・・
- 重度の歯周病では大量の嫌気性菌が存在し、強い匂いを発生さます。
- C 義歯・ブリッジによる
口臭・・・
- 口腔清掃が困難な場合に起こります。
- D 全身的病気による口臭・・・
- 慢性鼻炎、蓄膿症、慢性気管支炎、糖尿病、肝機能障害、腎不全などにより起こります。
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3. 食事や嗜好品などによる口臭 |
食品の臭いが口臭として感じたり、お酒の飲みすぎや喫煙も口臭の原因になります。 |
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治療終了後は定期的なケアで、ブレスコントロールしましょう
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治療後は、疾患を予防するために、プロによる定期的なケアと正しいホームケア大切です。
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